2011/08/27

今回は「グレーズ」について

グレーズ(グラッシ)とは透明色の層をかけることです。
油絵の具は不透明、と思われてる方が多いようですが、そんなことはないのです。
元になる顔料の性質や体質顔料の割合などによる透明色もたくさんあります。
 今回のグレーズのために用意した色。(右画像上部中央は不透明色)
青系、緑系、黄色、オレンジ、紫系など10色程度。

この透明色を、やや多目の溶剤を使用して、薄く画面に塗ることをグレーズといいます。
薄い薄い色ガラスの層をかけるイメージです。
もちろん一色ではなく、部分によって色を変えます。
これによって、全体の調子をととのえるとともに、
重厚感のある、より複雑で不可思議な色彩が得られます。
また、色だしもこれで行うことがあるので、前段階では、やや白っぽくなっています。
グレーズの途中の様子。
左側と中央部はまだ、緑がかっているところと黄色がかっているところがグレーズを行ったところです。前回の状態と比べてみてください。
全体をやったところで写真を撮るのを忘れてしまいました!
制作に熱が入ってしまって・・・
全体にグレーズをかけたあと、地平線付近にまた白に近いピンクや黄色(これはがっつり不透明色)を加筆、樹木部分にはテンペラと油絵の具で細部の描きこみをしました。
仕上げに近づいてきました。

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